命題34

命題34

 もし、数が2から始まって連続して2倍された数の中の1つではなく、その半分が奇数ではないならば、それは偶数倍の偶数で、偶数倍の奇数の両方である。

 

 数Aを2から始まって2倍された数の中の1つではなく、その半分は奇数でないとせよ。

 Aは偶数倍の偶数で、偶数倍の奇数の両方であると主張する。

 Aは偶数倍の偶数であることは明白であり、それは、その半分は奇数でないからである。definitionZ8

 次に、Aは偶数倍の奇数でもあると主張する。

 もし、Aを2等分すれば、その半分も2等分し、これを続ければ、Aを割り切りその商が偶数になるある数に行きつくでしょう。

 もし、なければ2に行きつくでしょう。

 そして、Aは2から始まり2倍された数になり、これは仮定に反する。

 このように、Aは偶数倍の偶数でもあることは証明されていた。

 それゆえに、Aは偶数倍の偶数で、偶数倍の奇数の両方である。

 それゆえに、もし、数が2から始まって連続して2倍された数の中の1つではなく、その半分が奇数ではないならば、それは偶数倍の偶数で、偶数倍の奇数の両方である。

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